清楚は無疵をいうんじゃない

なによりもまず詩人でありたい、だれよりも無名として書きたい。

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

初めて中原中也記念館に行きました

小5から中原中也が好きです。ほんとうにぼくを文学の沼に引きずりおろしたのはほかでもない中也、罪な男なことです...(長谷川泰子を沼らせることはできなかったが)。 3月に、中原中也記念館に行ってきたんです。 しかも初! 福岡から山口なんでそんなに遠…

推し美術館にふたたび訪れました

福岡市美術館というところは、大濠公園という、湖のあるおおきな公園のなかにあります。 ぼくは中原中也の詩によって、湖へのつよい愛着をもってしまいましたが、中也の詩編にえがかれているような仄かな暗みのある自然の風景とちがい、洗練された公園から眺…

吉行淳之介と愛、セックス

吉行淳之介を意外と(誰に対しての?)読む。 単純に小説としておもしろく、(疾患や投薬が原因で)文章を読めるほど頭が働かない時期でもひいひい言いながらなんとか読める、平易であっさりとした文章だから。 ぼくはいうのも恥ずかしいが「男性性と女性性…

ぼくの十三年間の詩生活はバッハの一呼吸にくずおれる

絶対的に到達しえない領域の音楽が、一呼吸でためいきされる。ぼくはなにを書いていたんだろう。一呼吸で歌いえる光をえがきたくて、虚栄と自意識の肉べったりと張った歪な歌をうたっている。 自分のプレイリスト。 open.spotify.com わたしを赦さないで、 …