清楚は無疵をいうんじゃない

なによりもまず詩人でありたい、だれよりも無名として書きたい。

誕生日 ぼくは誰かの死にたい夜をやりすごすための詩が書きたい

2024年5月7日、ぼくは31になりました。 ネモフィラの咲く一季節に、ぼくは生れてきたのです。 10代で、ぼくは「詩人になって、二十歳で死ぬ」と星空と約束をし、それを破棄しました。そのせつなにラディゲはぼくよりも年下になり、漠然とした「俺はロックだ…

初めて中原中也記念館に行きました

小5から中原中也が好きです。ほんとうにぼくを文学の沼に引きずりおろしたのはほかでもない中也、罪な男なことです...(長谷川泰子を沼らせることはできなかったが)。 3月に、中原中也記念館に行ってきたんです。 しかも初! 福岡から山口なんでそんなに遠…

推し美術館にふたたび訪れました

福岡市美術館というところは、大濠公園という、湖のあるおおきな公園のなかにあります。 ぼくは中原中也の詩によって、湖へのつよい愛着をもってしまいましたが、中也の詩編にえがかれているような仄かな暗みのある自然の風景とちがい、洗練された公園から眺…

吉行淳之介と愛、セックス

吉行淳之介を意外と(誰に対しての?)読む。 単純に小説としておもしろく、(疾患や投薬が原因で)文章を読めるほど頭が働かない時期でもひいひい言いながらなんとか読める、平易であっさりとした文章だから。 ぼくはいうのも恥ずかしいが「男性性と女性性…

ぼくの十三年間の詩生活はバッハの一呼吸にくずおれる

絶対的に到達しえない領域の音楽が、一呼吸でためいきされる。ぼくはなにを書いていたんだろう。一呼吸で歌いえる光をえがきたくて、虚栄と自意識の肉べったりと張った歪な歌をうたっている。 自分のプレイリスト。 open.spotify.com わたしを赦さないで、 …

美術館中毒

最近は美術館ばかり行っています。 週に三回とか行っていて、三日空くと「行きたい行きたい!」となり殆ど中毒状態です。 というと「すごく美術マニアで、じっくり鑑賞しているんだろうな」と思われるかもしれませんが、そうでもありません。観覧の時間は30…

男の子になりたかった女の子になりたかった女の子になりたい青津亮

※性被害についての記述があるのでお気を付けください。「男の子になりたかった女の子になりたかった女の子」という松田青子の著作のタイトルにインスパイヤされた川野芽生のエッセイを読んでいるのだけれども、それを読んでいる間ぼくの脳裏で、「青津亮とは…

Ms.Machineの音楽の天上的な硬質性は、バッハの宗教音楽に印象が似ている

伝えたいことはタイトルで終わりです。 視界がまっしろへ剥がれるような怖ろしさがあります。無機的です。氷のように冷たく、鋼のように硬い。それがまっしろな花となって空へとび、こつぜんと裂け剥がれた風景はきっとこんな音楽でしょう。 www.youtube.com…

博多の丸善とブックオフに行きました

昨日は本屋さんに行きました。 最近買ったお気に入りの古着のブカブカ黒革ジャンにリーバイスシルバータブのグレーのデニム(ルーズという太いモデル)、リーボックのかわいいスニーカーを履いて「レイブ+グランジ」な感じを気どりました。 レイブとはヨー…

友達と海に行ってきた

10個下の友達と海に行ってきました。「全然年上って感じがしない」と生意気なことをいってきます。ぼくは昔から年下と仲良くなったり遊ぶタイプで、年上の男性ウケが非常に悪いです。 リサイクルショップで3000円くらいで買ったランニングシューズを履いてい…

十代の時に書いた小説集

PDFのリンクを貼ります。ワードで保存されていないので、青空文庫に載せられません(全部書き写せばいけるけど...)。「少女の性の悩み」 https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:dfb346a8-4c1d-4e0e-843e-c96fae155efd「アルテミスの絵画」 https://a…

詩の朗読

『湖上』 中原中也 『かのようなひとがかのように死にえたことは』 エミリ・ディキンソン(青津亮拙訳) 『夢の夢』 エドガア・A・ポオ(阿部保翻訳) 『猫』 シャルル・ボオドレール(青津亮拙訳) 『月影の流雨』 青津亮 『花は美しくない』 青津亮

青津亮の近影

21歳。入院中の時の写真。クリスマス会のビンゴゲームの商品がチェキだった。